業務委託契約書の書き方!

はじめに

ビジネスにおいてとても重要な役割を果たす契約書。中でも、外注やコンサルティング業務など、役務を提供する際に必要なのが、「業務委託契約書」です。

業務委託契約書とは、発注者(甲)が受託者(乙)に対し、自社の業務の一部を外部に委ねる際に取り交わす書面のこと。契約書には、委託業務の範囲や期間、報酬額・支払条件、成果物の納入方法、守秘義務、著作権帰属、契約解除や損害賠償の取り決めなどを明確に記載し、双方の権利義務を法的に保護します。これにより、業務遂行上のトラブルを防ぎ、責任関係を明確化するとともに、適切な品質・納期での業務完遂を担保します。

今日は、この業務委託契約書に盛り込むべき内容と、書き方について解説します!

〜目次〜

1. 用語の定義

本契約書で使用する重要な用語を明確に定義します。​

例:

・「甲」:委託者(名称・所在地・代表者名)

・「乙」:受託者(名称・所在地・代表者名)

・「成果物」:乙が本契約に基づき納品すべき文書、データ、プログラム等

・「業務」:本契約第2条に定める委託業務全般

2.委託の内容

甲が乙に委託する具体的業務の範囲・内容を列挙します。

例:

・Webサイト構築に関する要件定義、設計、実装、テスト、納品

・デザイン制作、修正対応、マニュアル作成

・ミーティングや進捗報告の頻度・方法

3. 報酬額・費用に関する事項

報酬の算定方法・支払条件、実費の取扱いを記載します。

例:

・報酬額:総額○○円(税込)/時間単価○○円/件数単価○○円

・支払時期:納品月末締め翌月末支払

・実費精算:交通費・宿泊費等の上限額、領収書添付の要否

4.受託者に守ってもらいたい事項

業務遂行上の遵守事項や禁止行為を列挙します。

例:

・業務遂行にあたり法令・業界ガイドラインを遵守すること

・機密情報の第三者漏えい防止(ND契約の有無)

・著作権・肖像権侵害の禁止

・再委託の禁止または事前承認制

5.契約期間

契約の開始日・終了日、または更新条件を明示します。

例:

・契約期間:20XX年○月○日から20XX年○月○日まで

・自動更新の有無および更新手続き(更新日の30日前までに書面通知)

6.解約に関する事項

契約の開始日・終了日、または更新条件を明示します。

例:

・契約期間:20XX年○月○日から20XX年○月○日まで

・自動更新の有無および更新手続き(更新日の30日前までに書面通知)

7.罰則規定

契約違反時のペナルティを具体化します。

例:

・納期遅延1日につき報酬の○%相当額を違約金として減額

・機密漏えい時の賠償額上限または実損害賠償

8.免責事項

不可抗力や乙の責めに帰さない事由の場合の責任制限を規定します。

例:

・天災地変、法令改廃、第三者のデータ損壊等の免責

・間接損害(逸失利益等)の賠償責任の否認または上限設定

9.その他

そのほか必要な条項をまとめます。

例:

・権利義務の譲渡禁止

・契約締結に関する協議義務

・個人情報保護・セキュリティ対策

・契約書原本の保管方法

10.裁判管轄の取り決め

紛争発生時の管轄裁判所を定めます。

例:

本契約に関し紛争が生じた場合、□□地方裁判所若しくは□□簡易裁判所を専属的合意管轄裁判所とする。

迷ったらプロの行政書士に相談!

契約書は当事者間の取り決めを書面であり、トラブル防止や法的保護の観点からとても重要です。契約書の内容が当事者によって違う意味で解釈されると、トラブルになります。

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