業務改善助成金は、設備投資を行うことで生産性を向上させ、賃金アップを図る中小企業等を支援するものです。
令和3年8月から内容が拡充され、使いやすくなりました。ぜひ活用をご検討ください!
・事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が30円以内
かつ
・事業場規模100人以下
の事業者が対象です。
助成率は、4/5。
生産性の伸び率が一定要件を超えた場合は9/10になります。
新型コロナウイルスの影響を考慮して、次の3点が変更になりました。
①45円コースの新設
従来は20円コース、30円コース、60円コース、90円コースの4コースでしたが、中間の45円コースが新しく設けられました。
②上限加算の対象人数を10人まで拡大
事業内最低賃金900未満の事業場またはコロナ禍で売上が30%減少した事業場に限り、10人以上の上限額区分が新設されました。
コース及び労働者数ごとの上限額は次のとおりです。
③年度内に2回目の申請が可能に
従来は同一年度内に複数回の受給はできませんでしたが、年度内にもう1回申請ができるようになりました。年度当初に助成金を活用して賃金引き上げを行った事業場が、同一年度内に再度賃金引上げを行う場合は、改めて申請することができます。
例えば、こんな活用の仕方があります!
食堂・レストラン事業
勤怠用タイムレコーダーを購入・・・勤怠時間をオンライン化し、給与計算・帳簿と連動した
賃金800円→825円へ(プラス25円)
助成額 約70万円
菓子製造業
自動包装機を購入・・・商品の封入を手作業から自動化し、5倍の生産が可能になった
賃金790円→880円へ(プラス90円)
助成額 約450万円
美容業
新型シャンプーユニットを購入・・・シャンプー待ちがなくなり、売上が増加した
賃金800円→830円へ(プラス30円)
助成額 約47万円
会計事務所
ドキュメントスキャナを購入・・・複合機に比べて、2倍の処理ができるようになった
賃金800円→830円へ(プラス30円)
助成額 約50万円
宿泊業
新型食洗器を購入・・・仮洗いが必要なくなり、洗浄時間が4割削減できた
賃金793円→863円へ(プラス70円)
助成額 約230万円
申請期限は令和4年(2022年)1月31日です。
事業完了の期限は令和4年(2022年)3月31日です。
ただし、国の予算に達した場合に募集を終了することがあります。
このように、業務改善助成金は、設備導入による賃金アップを図る事業者を支援しています。
現在の状況を鑑みて、より使いやすくなっていますので、この機会に活用しましょう。
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